脱線章~綺麗なはずのタージマハルがくすんで見えたお話~
インド来て、タージマハル見ずに帰るのは果たしてどうなのか、
そう思った私は、急遽タージマハルに行くことにした。
が、結果から申し上げますと、
タージマハルは綺麗なはずなのに、くすんでしか見えなくなってしまった。
タクシーの中で寝ても寝ても、夢は怖いインド人ばかりが出てきて。(笑)
①久しぶりに感情を激しく動かされた、猿使いの兄ちゃんたちの話。
お決まりの手法ではあるらしいのですが、
複数人、そんな小さくない子供たちが猿を連れていて、
車の窓に写真のようにへばりつかせます。
それはそれは、たかが猿でもさる年生まれの私にとってはすごくすごく
かわいく見えてしまったのですね。
で、そのかわいさ故に写真をパシャっとやった瞬間、
彼らは激変した。
"picture money!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!"
ってひたすらお金を求められました。
窓をドンドン叩いてきて、ドアノブもガチャガチャやってきて。
彼らはすごく本気だった。
私は、たった数十円のためにそこまで本気になれないと思います。
でも彼らの本気に、
私はすごく怖くて、同時にすごく悲しくなった。
お金って何なんだろうか。
本当は数円しかしない紙切れに、何倍もの価値ある情報を載せるだけで、
その紙切れは、人間をこうも変えてしまう。
②タージマハルのガイドに3000ルピー(5000円強)
料金所ですっと話しかけてきた政府公認らしいガイドマン。
イエスかノーを言う余地もなく、あたかも外国人向けの無料サービスかのように
付いてきたガイドマン。
いい写真スポットをたくさん知っていて、写真撮ってくれるごとに
"It's my pleasure"とか言ってくるガイドマン。
まあでも明らかに長い列のところを割り込んで入ることができて、
どんどん怪しい匂いを感じてはいたのだけれども、、。
まあゆても1000ルピー程度だろうと思っていた。
が、
ガイドマンが提示してきたのは、
3000ルピー。
いやいや待てよ、
ガイドだけで日本だって5000円なんてとらねーっての。。
そしてリアルにお金もない。
で、結局2000ルピーにまで下げてくれた(?)だけど、
明らかにおかしすぎる。
「僕はあなたたちの状況が分かったから下げてあげた、これでお互いハッピーだろ?
アメリカ人はbadだから払ってくれないけど、日本人はいつもいい人ばかりだ。」
ってなんか本当に日本人ってバカにされてるし、すごくイヤな感じがした。
きっと料金所着いた時から、もう日本人だったら俺が行く的な感じになってたんだろうな。
ちなみに確信犯は以下の人物
この時はまだお金のこと言われてなかったから仲良さ気に振る舞っている。
ここにきて一気にインドの洗礼を受けた感が否めない。
お金ってなんなのか。
宮坂望未